7.各種ケーブルの接続

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次に各種ケーブルの接続を行います。

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SATAケーブルを接続します。SATAケーブルとは,SSD・HDD・光学ドライブなどのSATA機器とマザーボードとの間でデータのやり取りを行うケーブルのことです。ほとんどの場合マザーボードに2本もしくは4本付属しています(SSDや光学ドライブに付属していることもあります)。今回のマザーボードには2本付属していて,使用するSATA機器も2台なので,この2本を使用します。

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SATAケーブルの先をよく見ると,端子がL字型をしています。また,マザーボードのSATAコネクタもL字型をしています。これにより,間違った向きに差し込めないようになっています。

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SATA機器側に正しい向きでSATAケーブルを差し込みます。なお,端子の部分がL字型に折れ曲がっているもの(L字型タイプ)と端子の部分が真っ直ぐになっているもの(ストレートタイプ)があります。L字型タイプは,ストレートタイプだとうまく差し込めないような狭い場所で差し込むときに使用します。どの端子で接続しても性能などが変わることはありません

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続いてマザーボード側にも正しい向きでSATAケーブルを差し込みます。マザーボードには複数のSATAコネクタがあり,「SATA0」「SATA1」または「SATA6G_1」「SATA6G_2」などの通し番号がついています。どのコネクタに接続しても問題なく動作しますが,わかりやすくするためOSをインストールするSATA機器(今回はSSD)を一番小さな通し番号のコネクタにつなぐことが多いです。

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次に電源から出ているケーブルの接続を行います。まず4.マザーボードの取り付けでいったん取り外した電源を取り付けます。電源についているファンがケースの内部を向くようにして,元からついていたねじ(インチねじ)を使って取り付けます

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電源によっては背面に115Vと230Vの切り替えスイッチがついている場合があります。日本で使用する場合は115Vに設定します。230Vだと電圧が大きく違うため,パーツが破損したり故障したりすることがあります。

このスイッチは少し昔の電源で電圧の異なる国でも問題なく使用できるようにするためついています。日本の電圧100Vは世界的に見ると珍しく,またある程度の電圧の誤差(±20%前後)までは対応できるので,100Vではなく115Vになっています。115V設定では電圧が約92V~約138V,230V設定では電圧が約184V~約276Vで使用可能です。なお,現在は100V~240Vの範囲であればどの電圧でも動く電源が主流です。その電源にはこのようなスイッチはついていません

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電源から出ているケーブルの接続を行います。まずはATXメインコネクタを接続しますマザーボードに電力を供給するケーブルです。電源から1枚目写真のようなケーブルが出ています。コネクタが最も大きいのでわかりやすいです。コネクタの先をよく見ると端子に四角形のものと台形のような形をしたものがあります。これにより,間違った向きに差し込めないようになっています。

なお,このコネクタには24個のピンがありますが,ほとんどの電源はこのコネクタは20ピン部分と4ピン部分を分離できるようになっています。昔のマザーボードではATXメインコネクタは20ピン仕様となっていましたが,技術の進歩に伴い消費電力が増加したため,24ピン仕様へ拡張されました。現在はすべてのマザーボードが24ピン仕様となっています。分離できるようになっているのは20ピン・24ピンのどちらのマザーボードにも接続できるようにするためです。

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マザーボードにあるコネクタに正しい向きでATXメインコネクタを接続します。しっかり接続できるとフックが引っかかってロックされます

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ATX12Vコネクタを接続します。CPUは消費電力が大きいため別系統の電源ケーブルが必要です。その電源ケーブルがATX12Vコネクタになります。コネクタの先をよく見ると端子に四角形のものと台形のような形をしたものがあります。これにより,間違った向きに差し込めないようになっています。

なお,このコネクタには4つのピンがありますが,出力容量の大きい電源はこのコネクタが8ピンになっていて,4ピン部分ずつに分離できるようになっています。また,マザーボードも8ピンになっているものがあります。4ピンよりも8ピンのほうがより多くの電力を供給できます。分離できるようになっているのは4ピン・8ピンのどちらのマザーボードにも接続できるようにするためです。8ピンのマザーボードに4ピンのみ接続しても動作しますが,負荷の高い時などに電力不足になる可能性がありますので,できるだけ8ピンのマザーボードには8ピンを接続してください

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マザーボードにあるコネクタに正しい向きでATX12Vコネクタを接続します。しっかり接続できるとフックが引っかかってロックされます。なお,自作PCの組み立てでは,このコネクタを差し忘れることによって電源を入れても起動しないというトラブルがよく起こります。忘れずに接続してください

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SATA電源コネクタを接続しますSATA機器に電力を供給するケーブルです。コネクタの先をよく見るとSATAケーブルと同じくL字型をしています。これにより,間違った向きに差し込めないようになっています。

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SATA機器にあるコネクタに正しい向きでSATA電源コネクタを接続しますしっかり接続できていないとSATA機器が動作しませんのでしっかり接続してください。

これで各種ケーブルの接続は完了です。

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なお,電源には他にもケーブルがついています。今回の電源についているケーブルで使用しなかったものを紹介します。この写真は「PCI Express電源コネクタ」というものです。コネクタの先をよく見ると端子に四角形のものと台形のような形をしたものがあります。これにより,間違った向きに差し込めないようになっています。

自作PCでは,「拡張カード」というものをマザーボードに取り付けて使用することができます。その代表的なものが「ビデオカード」です。「ビデオカード」とは,画面に映像を出力するパーツのことです。最近はCPUにビデオカードの機能が内蔵されているので,普通の性能のPCを作るのであればビデオカードは必要ありません。しかし,CPU内蔵のものはあまり性能が高くないため,3Dゲームなどをしたい場合は別途で高性能なビデオカードが必要になります

拡張カードへの電力供給は電源からマザーボードを通じて行われますが,高性能なビデオカードは消費電力が大きいためマザーボードから電力を供給し切れません。そこでPCI Express電源コネクタ(いわゆる補助電源)を接続することで電力供給をまかなっています

なお,このコネクタには6つのピンがありますが,8ピンになっているものもあり,その場合は6ピン部分と2ピン部分に分離できるようになっています。6ピンか8ピンのどちらが必要かどうかはビデオカードの消費電力によって異なります。6ピンよりも8ピンのほうがより多くの電力を供給できます。分離できるようになっているのは6ピン・8ピンのどちらのビデオカードにも接続できるようにするためです。

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この写真は「ペリフェラル4ピンコネクタ」というものです。コネクタの先をよく見ると端子が台形のような形をしています。これにより,間違った向きに差し込めないようになっています。

ペリフェラル4ピンコネクタは昔のHDD(IDE接続)で使われていましたが,最近はSATA接続のHDDが普及しているため,HDDにこのコネクタを接続する機会は少なくなってきています。現在は主にケースの冷却ファンで使われています

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この写真は「FDDコネクタ」というものです。コネクタの先をよく見ると端子に出っ張りがついています。これにより,間違った向きに差し込めないようになっています。

FDDコネクタは名の通りFDD(フロッピーディスクドライブ)で使われていましたが,最近はFDDを使う機会が非常に少なくなってきているので,このコネクタを使用する機会はほとんどありません

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