最初にCPUの取り付けを行います。
※Intel製のCPUの取り付け方を説明しています。AMD製の場合取り付け方が大きく異なります。
まずCPUを用意します。CPUは透明なカバーに入っています。まだこのカバーは開けないようにしてください。
次にマザーボードを用意します。箱を開けて中に入っているものをすべて取り出し,もう一度箱を閉めます。
マザーボードを袋から取り出します。1枚目写真のように,マザーボードの裏面にははんだ付けの突起がたくさんついています。硬い机の上で作業するとマザーボードや机を傷つける原因になるため,2枚目写真のように箱の上にマザーボードの入っていた袋を乗せ,さらにその上にマザーボードを乗せて作業します。
CPUのカバーを開けておきます。
CPUソケットの右にあるレバーを下に押しながら右に移動させ,ロックを解除させます。1枚目写真の矢印のように動かします。
ロックが解除されると,レバーは自然と少し上に持ち上がります。そのままレバーを上に持っていくと,CPUカバーも一緒に上に持ち上がり,CPUソケットの内部が見えるようになります。
CPUソケットの内部にはびっしりとピンが並んでいます(今回のCPUソケットは「LGA1150」なので1150本)。このピンは折れやすいので,絶対に触らないでください。もしピンが折れていた場合は購入した販売店に相談し,マザーボードの交換などの処置を行ってもらってください。また,ピンにゴミが乗っていると接触不良の原因になります。ピンセットなどで慎重に取り除いてください。
CPUをカバーから取り出します。CPUの裏にはびっしりと端子が並んでいます(CPUソケットと同じく1150個)。この部分には絶対に触らないでください。CPUを持つときは3枚目写真のようにふちの部分を持つようにします。
CPUについている「凹」形のくぼみとCPUソケットについている「凸」形の出っ張りが合う向きで,CPUをCPUソケットに真上から慎重に乗せます。なお,このときは上に乗せるだけで十分です。乗せた後押し込む必要はありません。
CPUを乗せたら,CPUカバーを下ろします。このとき,CPUカバーの先端についている金具と,マザーボードについているボルトがうまくかみ合うように下ろします(1枚目写真の◯印)。2枚目写真のようにうまくかみ合っていない状態ではCPUを固定できません。微調整してうまくかみ合うようにしてください。
調整したら,レバーを下に下ろし,3枚目写真の矢印のようにCPUカバーのレバーを引っ掛ける部分(3枚目写真の◯印)にレバーを引っ掛けます。なお,このときに力が必要です。また,マザーボードによってはレバーを下ろすときにきしみ音がすることがありますが,CPUカバーを正しく下ろしていれば問題ありませんのでそのまま下ろしてください。
CPUを固定するとCPUソケットを保護するプラスチック製のカバーが外れます。このカバーはマザーボードの修理の際などに必要になるため,捨てずに保管しておいてください。
これでCPUの取り付けは完了です。